占いで聞くことは?初めての方が知っておきたい質問のやり方
占いの鑑定では、自分が占ってほしいことを伝え、さらには生年月日といった必要なデータを提供し、それを基に占ってもらうのが一般的です。
そのため占ってもらう側が上手に現状や要望を伝えることができないと、納得する答えが得られにくくなります。せっかく時間とお金を使うのですから、有意義なものにしたいですよね。
そこで今回は、占いに行く前に知っておきたい事前準備や上手な質問のやり方について、わかりやすく解説していきます
占いに行く前に知っておきたい基礎知識
ひと口に占いといっても、西洋系や東洋系、道具を使うものからスピリチュアル系までさまざまな種類があり、事前に準備しておくこともそれぞれの占いで異なります。
そこで実際に占ってもらう前に占いに関する最低限の知識を身につけておくことで、効率的に、そしてより的確な占い結果を得ることが期待できます。
占いの種類
占いには、一般的に大きく分けて4つの種類があるとされており、占いの種類によって得意な分野、苦手な分野があります。
例えば同じ恋愛占いでも、具体的な相手との近い将来の恋愛の行方を知りたい場合と、いつ素敵な出会いがあるのかでは占う内容は全く異なります。そのためまずは占いの種類を知り、それぞれの得意分野や、そしてその占いを受けるために事前に準備すべきことを把握しておきましょう。
これらの占いの中には、例えば「まだ片思いで相手の生年月日などがわからないと正確に占えない」というものもあります。そうした場合には相手のデータがなくても占えるものを選択します。ただしどんな占いであっても、詳しいデータがあればあるほど、やはり結果の精密度は増します。
占いの種類1 命術(めいじゅつ)
「命術」は生年月日や出生時間、出生場所など、生涯変わることのない「宿命」を基に占うもので、代表的なものに西洋占星術(星占い)、四柱推命、算命学などがあります。自分に生まれつき備わった才能は何かを知りたい、数年先の自分の姿を知りたいといった場合には命術がおすすめです。そして相手の生年月日などがわかる場合には、相性占いも得意分野です。
例えば西洋占星術、四柱推命の場合、占ってもらうためには最低限自分の生年月日が必要になります。自分の生年月日がわからない人はいないはずですが、もしわかるようであれば出生場所や出生時間がわかればより細密に占うことができます。そのほかにも家族構成や生育歴などを求められる場合もあるので、できる範囲で準備しておきましょう。
占いの種類2 相術(そうじゅつ)
「相術」は、手相や人相に代表されるように「見た目」や「形」を基に占うもので、風水や姓名判断も相術に含まれます。相術は、数か月~1年先の近未来の運命や、開運方法、吉凶などを知るのに適しています。
手相や人相の場合、対面であればその場で実際に見てもらうだけですが、電話占いなどの場合、手や顔の写真などを準備する必要があります。さらには風水では、家の間取りなどが求められる場合もあります。そして氏名の場合、通常は常用漢字を使っているけれど、戸籍上は旧字になっている場合もあるので、事前に確認しておきます。さらには命術同様に、生年月日や出生時間、出生地なども確認しておくと万全です。
占いの種類3 卜術(ぼくじゅつ)
卜術はカードやサイコロ、水晶といった道具を使う占いで、偶然に出たサイコロの目や引かれたカードの結果によって占いの結果を導きます。主な卜術には、タロットや易・水晶占いなどがあります。
卜術で相性占いなどをお願いする場合、念のために相手の名前や生年月日などがわかっていればそれをメモしたものを持参します。さらには占いを受けようと思ったきっかけや、それにつながる直近で起こった出来事などを聞かれる場合があるので、簡潔に答えをまとめておくと便利です。
占いの種類4 霊術(れいじゅつ)
神秘の力を持つとされる占い師が、その力を使って占うものです。前世の因縁に遡って知りたい場合や、遠い未来の運命の流れを知りたい場合などに適しています。主な霊術には霊感占いや霊視占い、透視、オーラ占いなどがあります。
霊術の場合、前世の因縁などについて語られる場合もあるので、わかる範囲で先祖のことや先祖の出生地などを知っておくと、占い結果を理解するのに役立つ場合もあります。そのほかには名前や生年月日、さらに恋愛や相性占いの場合、あれば相手の顔写真も準備しておきます。
占いのスタイルや占い師によっても事前に準備するものは異なる
占いと聞くと、占い師を目の前にして直接相談するイメージがありますが、最近では電話やインターネットを使ってより気軽に占いが受けられるようになっています。
しかし占いのスタイルが異なれば、やはり事前に準備するものや仕方も変わります。そこで現在どのような占いのスタイルがあるのかをチェックしておきましょう。
• 対面占い:占い師と直接対面して占ってもらうスタイル
• 電話占い:占い師と電話で通話しながら占ってもらうスタイル
• メール占い:メールをやりとりしながら占ってもらうスタイル
• インターネット占い:チャット機能などを利用して文字データで占う、動画を利用して対面に近い形で占うなど、インターネットを使って占うスタイル
基本的に占いに必要なデータを事前に準備しておくことに変わりはありませんが、非対面方式で人相や手相占いを希望する場合には、写真を事前に送っておくといった作業が必要になります。
さらにメールやチャット占いのように基本的に文字のやりとりで占う場合には、質問したい内容などを事前に簡潔に文章にまとめておくことで、無駄な時間が省けます。
そして同じ占い方法であっても、占い師ごとに求めるデータが異なる場合があります。そのため事前に、その占い師がどんなデータを必要とするのかは、実際に占いに行く前に直接確認して準備しておくと安心です。
占いには「してはいけない質問」がある
なんでも気軽に相談できるイメージがある占いですが、実は聞いてはいけないとされている質問があります。以下に、その代表的なものを紹介します。
• 人の生死に関わること
• 事件や事故の犯人の特定
• ギャンブルの勝敗
• 他人のことを勝手に占う
• 宝くじや株にまつわること、試験の合否の結果
• 病気など、専門的な医療知識が求められる内容
これらは、多くの占い師や占いに共通してNGとされている質問ですが、中には占うことを引き受ける占い師もいます。このほかにも占い師によっては不倫や略奪愛に関する占いをNGとしている人や、行方不明者や失せ物探しをNGとしている場合もあるなど、各占い師によって独自のNGを設けている場合もあるので、事前にしっかり確認しておく必要があります。
また上記の内容に関しても、例えば試験の合否などについて、試験を受けた後に合否の確認のための占いはNGですが、試験を受ける前に「この試験を受ける意義はあるのか?」といった占いならOKな場合や、ギャンブルに関しても占い結果を元に賭けることは禁じ手ですが、「この時期にギャンブにチャレンジしてみることの吉凶」などは占える場合もあります。
そして気をつけたいのが、占い師に対して敬意を欠いていると思われてしまう質問です。具体的には、同じ質問を複数の占い師に占ってもらい「A先生の占い結果はこうで、先生の結果とは正反対ですね」「私が何人兄弟か当ててみてください」といったように、他の占い師の出した結果と比較する、占い師を疑ったり、試したりするような質問はNGです。
占い前に必要な準備
占いは、限られた時間の中で行います。そのためどんなことを占ってもらいたいのかを上手く占い師に伝えることができないと占い師も正しい結果を導き出すことができず、結局時間もお金も無駄になってしまいます。
そこで占いを受ける前に必要な事前準備について、チェックしておきましょう。
準備1 占いノートを作る
必要なデータや占ってほしいことが決まっている場合でも、いざとなると上手く相手に伝えられない場合があります。その際に必要な事項を書き留めた「占いノート」を準備しておくと役立ちます。
占いノートには、次のような内容を書き込んでおきます。
• 占いに必要なデータ(自分や相手の名前・生年月日・出生地・出生時間・簡単な成育歴・人生の転機となったようなで出来事がいつあったか<転居・卒業・就職など>・学歴や職歴など)
• 現在の状況
• 何を占ってほしいのか
• 質問事項
この「占いノート」は、占いを受ける事前準備のために活用できるだけではなく、占いの結果やいただいたアドバイスを書き留めるなど、実際に占いを受ける時にも役立ちます。
また占いを受けた日付や占い師を書き留めておくことで、年月が経過してから見返した時に「長い目で見てこの占い師の先生の指摘は的確であった」など、相性の良い占い師を選ぶためにも役立ちます。
準備2 知りたい内容を絞り込む
占いをお願いする場合、知りたい内容が具体的なほどより的確な回答が期待できます。
せっかく占ってもらうのだからと、「恋愛運も知りたいし金運も知りたい、来年の仕事運はどうかしら?」など、あれこれ聞きたくなるものです。しかし限られた時間の中でより具体的に占ってもらうためには、1回の占いでできれば1つ、多くても2つ程度にテーマを絞り込んでおかないと、どれも中途半端な結果になりかねません。
ひと口に恋愛運いっても、これからいい出会いがあるのかを知りたい人もいれば、現在お付き合いしている人との未来を占いたい人もいるといった具合に、占ってもらいたい内容はさまざまです。そのため質問はより具体的に、さらにはできるだけ「はい」「いいえ」ではなく、具体的な行動に結びつくように投げかけると、求めていた答えを得やすくなります。
占い師への質問のやり方
ここでは占いで後悔しないために、どのような質問をしたらよいか、どのように聞くことを決めればよいかを解説します。
まずは以下に、良い質問例を具体的に挙げます。
<良い質問例>
• 新しい出会いを求めています。どう行動すれば出会いのチャンスが巡ってきますか?
• 元カレとの復縁を希望しています。連絡を取るのに最適な時期を教えていただけますか?
• 2社から内定をもらい、どちらにするのか困っています。仕事内容や会社の規模は同程度です。自分とより相性のいい会社はどちらか知りたいです
• 反抗期なこともあり、夫と息子の関係が険悪です。今より良い関係を築かせるために、私はどのように行動すれば良いのでしょうか?
つまり占い師に質問をする場合には、「私は結婚できますか?」といったように答えが「Yes・No」の2択になる投げかけ方ではなく、「結婚するためには、今どのように行動すればいいですか?」といったように、具体的な行動へのアドバイスに結びつく答えが引き出せる質問の投げかけ方をすると望む答えが引き出しやすくなります。
そして占い結果が出たら、より掘り下げた質問をしてみましょう。例えば出会いを求めてどう行動すればよいのか質問をした場合に、「旅行先で良縁に恵まれるチャンスがあると出ているので、旅行がお勧めです」という結果を得たなら、「旅行先で出会いがあるのですね。ではベストな時期やタイミングはいつですか?
より良縁を得やすい方角などはありますか?」といったように、より掘り下げて質問を重ねていくと、自分の人生の中で、占いをより有効に活用することができます。
5W1Hを活用した質問の決め方
もし、どうしても上手に質問内容をまとめるのが苦手という場合には、5W1Hの中に質問を落とし込んでみましょう。以下の点を意識して質問を組み立てると、質問内容をより具体化しやすくなります。
■When(いつ)
相性を占いなら彼と付き合い始めた時期を伝える、転職活動をするならいつ頃から始めるのがベストかなど、「時期」を具体的にする。
■Where(どこ)
自分が出生したのはどこか、良縁に恵まれるために適した方位はあるのかなど、「場所」を具体化する。
■Who(誰)
現在付き合っている人や職場の上司との相性を占いたいのか、自分と相性が良いのはどのような人なのかなど「占う対象である人物」を具体的にする。
■What(何)
復縁を果たすために具体的に何をすればいいのか、今現在問題のネックになっているのは何かなどを具体的にする。
■Why(なぜ)
復縁を希望する元カレとはどうして別れてしまったのかなど、今抱えている問題が起きた理由を具体的にする。
■How(どのように)
良い人と出会うためには具体的にどのように行動すればいいのか、今までどのような行動に問題があって全く内定がもらえないのかなど、行動内容を具体化する。
まとめ
「占いは当てごとではない」と、よくいわれます。そのため仮に望むような良い結果が出なくても、そのことで必要以上に落ち込む必要はありません。むしろ望むような結果が出なかった時にこそ、その結果に対して占い師に質問を重ねて、アドバイスをもらうことが大切です。
「彼とはあまり相性が良くないということですが、彼との相性を好転させるために具体的にできることはありますか?」といったように、占い結果の良し悪しに関わらず、より良い未来を切り開いていくヒントを得ることこそ正しい占いとの向き合い方であることを忘れないでください。